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機器のサポート終了が完全な終わりを意味しない 3 つの理由

ほとんどのネットワーク機器が少なくとも 20~30 年は機能するように設計されていることをご存じですか?しかし機器の寿命が長くても、OEM 企業が製品を販売およびサポートする期間はほんの短い間です。サポート終了(EoL)となった機器はアップグレードする以外ないのでしょうか?アップグレードに多くの時間とコストがかかることは、大多数の IT マネージャーが同意するところでしょう。

サポート終了(EoL)の意味とその影響について理解することは、ネットワークの計画と設計において欠かすことができません。当社のエキスパートは、そのための指針を作成し、当社独自の機器アップグレード プランをお客様にご提供しています。

1. OEM 製品は長い期間にわたって動作するように製造されている。

製品の寿命は、平均故障間隔 (MTBF)、つまり製品種目における故障レベルの予測カーブに基づいて決定されます。ご存じのように MTBF はネットワークにとって重要な基準であり、故障することなく安全に機器を使用できる期間の目安となります。最近では、新設計のネットワーク ハードウェアの一般的な MTBF は 20~30 年という長期に及びます。

このことから簡単に推察できるように、スイッチやルーターは OEM がサポートを提供する期間よりずっと長く機能するように設計されているのです。しかし機器がサポート終了となれば、機器がまだ動作するにも関わらずアップグレードせざるを得なくなります。

Cisco Catalyst 3750G-24TS を例に説明しましょう。この 24 ポートのスイッチは 2014 年 3 月 15 にサポートを終了し、「製品のサポート サービスは利用できなくなり、旧製品となります。」という通知が配信されています。このスイッチは少なくとも 20 年動作するように設計されていますが、Cisco はユーザーに 3750X への移行を促すために販売を約 5 年間、サポートを約 10 年間で終了します。

しかし OEM のサポート終了問題にかかわらず、お客様の機器は MTBF の限界に達するまで役に立ち、無価値になることはありません (アップグレードを必要とする技術的変更がないと仮定した場合)。

推奨事項: アップグレードに対する疑問を要約すると、ネットワーク機器のアップグレードまたは交換は、許容できないリスクが生じた場合や重大な技術的要件が発生した場合だけとすることができないかということになります。ネットワークに悪影響のない状態に機器を維持管理することにより、既存のハードウェアの価値は高くなります。機器の更新を OEM のサポート終了によってではなく MTBF に基づいて行えば、ライフ サイクルは長くなり運用コストも下がります。

2. 技術的要件ではなく、ベンダーのサポート終了に関する課題が機器の更新サイクルを推し進めている。

サポート終了通知が出されると、最終的に OEM によるサポートが終了するまで一連の課題が発生します。サポートが終了することは確かに問題ですが、必ずしもそれは機器の更新を強いる要件とはなりません。多くの場合、サポート終了となった機器については特に、サードパーティのサポート契約 (後述) が解決策となるからです。

短い更新サイクルに次々と対応しなければならないという課題は、IT の意思決定者に重くのしかかる問題です。IT 意思決定者 304 人を調査した Forrester Consulting 社は、企業がネットワーク インフラストラクチャのアップグレードをどのくらいの頻度で行うかについて質問し、3~5 年ごとの更新が最も多いという調査結果が出ています[1]。この間隔は OEM のサポート終了通知の間隔と一致し、機器の MTBF とは無関係であることがわかります。

IT 意思決定者がこのような判断をした理由を知るため、Forrester Consulting 社ではさらにアップグレード判断に影響した情報源について質問しました。回答の多くは、新たな技術的要件がアップグレードの動機となったというものでした。また、OEM が推奨する業界の平均更新サイクルがその判断を後押ししたとの回答も 56% ありました。

これらの回答が示唆しているのは、多くの IT 意思決定者が新しい技術的要件がなくてもベンダーの指示するままに機器を更新しているという状況です。廃棄された機器のほとんどは、未だ高い市場価値を持ち MTBF にも達していなかったと思われます。また、機器を更新していなければ大きなコスト節約にもなったはずです。

結論を言えば、サポート終了通知があったからといってアップグレードを決断する必要はありません。サポート終了通知は、機器が使い物にならなくなったことを意味しないからです。

推奨事項: 単に定期的な機器更新は、リスクの増大や不要な資本支出の原因となるため避けるべきです。以下について自問自答してアップグレードが必要かどうか判断してください。

1)     現在のネットワークには新しい技術が必要か?
2)     古い機器の運用コストはどうなっているか?
3)    サポート終了となったネットワーク機器を運用することによるリスクはあるか?

3. OEM のサポート期限を過ぎてもメンテナンスやサポートを受ける手段はある。

一部の IT 意思決定者は機器がサポート終了になると OEM によるメンテナンス契約がなくなり信頼性が低下すると思い込んでいますが、一方でこの誤った概念に疑問を感じている意思決定者もいます。後者は、サード パーティによるメンテナンス契約を利用することによって運用コストの大幅削減に取り組んでいます。

IT 意思決定者の 76% がコスト削減のプレッシャーを感じていることを考えれば、サードパーティ メンテナンスの市場が拡大していることも当然と言えます。サードパーティのメンテナンスを最大限に活用するには、サードパーティと直接メンテナンス契約を結ぶことがビジネスおよびエンド ユーザーの利益になることを IT マネージャーが認識する必要があります。

  • ビジネス上の利点としては、ネットワーク機器の寿命が延び、新しい機器にかける多額の不要投資を回避して、資産の価値を最大限に利用できることが挙げられます。そしてこの結果は、事業収益に顕著に現れます (CFO も喜ぶことでしょう)。
  • ネットワーク エンジニアの負担も軽減されます。これは、サポート終了となった機器を使用し続けることで、ネットワークの再設計、テクノロジーの再習得、チームの再教育、システムの再構成を行う回数が最小限に抑えられるためです。

推奨事項:サードパーティ ベンダーのサポートを利用してサポートが終了した機器を活用しましょう。市場には、現行世代か前世代かを問わず、ご使用の機器に対して OEM と同等の専門的なメンテナンス サービスを提供できるサードパーティ オプションが存在します。それらを利用することにより、ハードウェアの全体的価値が上がり、ROI にプラスの影響が現れます。


詳細は、以下の関連情報をご確認ください。


[1] 「メンテナンス契約と更新サイクルの現状を打開してコストを削減」Curvature 社の代理として Forrester Consulting 社が実施した委託調査 (2013 年 5 月)