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Former Curvature Vice President of Business Development and Global Marketing

流行の先を見据え、要件を理解すれば、明るい未来は近い

February 6, 2015

SDN、クラウド、IoT(モノのインターネット)といったバズワードが象徴するように、昨年一年間を通じてイノベーションの奔流は止まらず、IT業界は永遠に変化し続けるという声も絶えることがなかった。実際にはその動きもいつものように一過性で終わりつつあるが、ハードウェアとソフトウェアの分離については、今年も引き続き最重要テーマとなるだろう。

ハードとソフトの分離は2015年も引き続き重要課題となるため、法人顧客はSDNのような戦略を採用するための具体的な方法を模索しているが、最も実現性が高いのは業界調査会社ガートナー(Gartner, Inc.)が「ブライトボックス」スイッチングと呼ぶものである。ブライトボックス・スイッチングは本質的に従来型のスイッチングとホワイトボックス・スイッチングの中間にあり、他のベンダーが認証したハード上で動作するネットワーク・ソフトウェアを含んだものである。ブライトボックス・スイッチは従来型のスイッチングと反対の手法を用いたものであり、ハードウェア調達プロセスの簡素化が可能となり、マネジメントを改善するとともにハードウェアとソフトウェアのインテグレーションを合理化する。

だが、ブライトボックスへの移行により設備投資を大幅に縮小できると考えている企業はそのメリットと留意点について誤解しているおそれがある。ブライトボックス・スイッチングを検討する際の参考として、業界における論点を以下のとおりまとめてみた。

  • コスト削減メリットが過大評価されることが多い。ブライトボックスのハードウェア単体と従来型のスイッチを比較した場合、一見すると前者の設備投資削減効果が非常に大きく思えるが、法人顧客は人件費を見落としやすいものだ。ブライトボックスを自前で設置するにはソフトウェアの構築、カスタマイズ、それにメンテナンスが必要であり、そのためにプログラマとエンジニアが必要となる。ブライトボックスのソリューションを提供してくれるベンダーを探すとしても、ベンダーはソフトウェアのカスタマイズとサポートの費用をハードウェア価格に上乗せするだろう。
  • ブライトボックスを導入しても、設備投資削減効果は長期的な結果として得られるだけであり、資金がすぐ手に入るわけではない。最初にブライトボックスを調達する際には人件費の負担が大きいため、設備投資削減効果がコストを上回るまでの期間は長くなる。
  • ブライトボックスは導入後すぐに使える機器ではない。今のところブライトボックスは、すぐに作動するコーディング済・カスタマイズ済のソフトウェアが一体となった完成形になっておらず、大企業の期待に沿うものではない。ブライトボックスには、ハードウェアに加えてソフトウェアのコーディング、テスト、それにサポートを行う人員が必要となる。

確実にいえることがあるとすれば、ブライトボックスの採用により、これまで続いてきたベンダーとの関係が変化するということだろう。ブライトボックス・スイッチを採用すればハードウェアとソフトウェアは分離されることになり、その結果として、企業は従来ハードウェア所有の象徴であったベンダーロックインを回避することができる。先進志向の企業はベンダーロックインの回避を大いに重視するようになっており、それが原因で市場では非常に大規模な崩壊が生じた。ハードウェアとソフトウェア、それにメンテナンスを同一のベンダーから購入することについては、大企業だけでなくArista、Cumulus、VMwareといったソリューション・プロバイダも状況を変えようとしている。ハードとソフトの分離の時代を迎えて、ベンダーロックインによる脅迫戦術が終わりを迎えつつあることは明らかであり、企業もこの大きな市場の変革に対応しなければならない。

Curvatureはベンダーロックインの回避を通じて業績の改善を図る企業を常に支援してきた。我々の次の目標はブライトボックスのソリューションを確立することであり、それによりデータセンターとネットワークに関する最先端のソリューションを全世界に提供しようと考えている。

ハードウェアとソフトウェアの分離により、ハードウェア調達とサポートのプロセスは今年も引き続き合理化が進むだろう。だが、法人顧客にとって重要なのは、流行の先を見据えて、ブライトボックス・スイッチングの要件をよく理解することだろう。

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