数多くの技術にまたがる幅広い製品ポートフォリオを持つITベンダーは、「同じ会社の製品だからこそ、よりよく機能する」と考えていることでしょう。 しかし、業界の多くの人が知っているように、それは必ずしも正しいことではありません。 多くの新進気鋭のベンダーが、オープンスタンダードに基づいて、ネットワークの特定の場所をターゲットにした特殊な製品を開発しています。 これらのベンダーは、これらのベスト・オブ・ブリード製品を組み合わせて、今日の最も困難なIT問題のいくつかに答える魅力的な統合ソリューションを、従来の大手既存企業よりも優れた方法で提供しています。
業界と市場は、単一ベンダーによる「より良い組み合わせ」のソリューションから、異なるが補完関係にあるベンダーの優れた製品を組み合わせてカスタマイズしたものへと移行しています。このような特殊な製品の多くは、ソフトウェアが核となっており、シングルベンダーのパラダイムを変える秘密のソースとなっています。 ここでは、基盤となるソフトウェアによって優れた製品ラインを持ち、データセンターの広範なソリューションとして相互に補完し合っていると考えられる3つのベンダーを紹介します。
Arista Networks - 拡張可能なオペレーティング・システム（EOS
Arista EOSは、次世代のデータセンターやクラウドネットワークに対応するAristaのクラウド・ネットワーキング・ソリューションの中核となる製品です。 Arista EOSを使用して構築されたクラウド・アーキテクチャは、数万台のコンピュート・ノードとストレージ・ノードに対応し、大規模に動作する管理機能とプロビジョニング機能を備えています。 プログラム可能なEOSは、ワークフローの自動化、高可用性、これまでにないネットワークの可視化と分析を実現する一連のソフトウェア・アプリケーションを可能にし、仮想化、管理、自動化、オーケストレーション・サービス用の幅広いサードパーティ・アプリケーションとの迅速な統合を可能にします。
Arista（EOS）は、完全にプログラム可能で高度にモジュール化されたLinuxベースのネットワーク・オペレーション・システムで、使い慣れた業界標準のCLIを使用し、単一のバイナリ・ソフトウェア・イメージでAristaのスイッチング・ファミリー全体を実行します。耐障害性とプログラマビリティを考慮して設計されたEOSは、独自のマルチプロセス・ステート・シェアリング・アーキテクチャを採用し、ステート情報とパケット転送をプロトコル処理やアプリケーション・ロジックから分離しています。
主な特徴
- SysDB Linuxカーネルによるプログラマブルな基盤
- VMwareやOpenStackと統合したネットワークオーケストレーション機能
- VMトレーサー、MapReduceトレーサー、Healthトレーサー、Pathトレーサーなどのトレーサーによるネットワークアプリケーションの可視化
- データアナライザ（DANZ）によるTAP集計
- レイテンシーアナライザー（LANZ）による輻輳（ふくそう）管理
- ゼロタッチプロビジョニング（ZTP）とゼロタッチリプレースメント（ZTR）によるネットワークの自動化
ソース http://arista.com/en/products/eos
A10ネットワークス - Advanced Core Operating System (ACOS)
ACOSは、アジャイルなソフトウェアベースのプラットフォームであり、ゼロから構築されたものです。ACOSは、マルチコアCPUアーキテクチャのパフォーマンスとスケーラビリティを最適化し、A10が変化する市場のニーズに対応する新機能や製品を迅速に導入することを可能にします。 主な機能は以下の通りです。
Shared Memory Architecture（共有メモリーアーキテクチャー）：すべてのプロセッサーが共通のメモリーとシステム状態を同時に共有することができ、第一世代のアプローチで採用されていたIPC（Inter-Processor Communication）アーキテクチャーに伴うオーバーヘッドを回避することができます。 この効率的な設計により、メモリの重複やプロセッサ間通信の繰り返しがなくなり、同程度のメモリとプロセッサのリソースで大幅に高い性能とスループットを実現します。
Flexible Traffic Accelerator（フレキシブル・トラフィック・アクセラレーター）：アプリケーション・トラフィック・フローをプロセッサ・コア間で公平にバランスさせることができる高性能なインテリジェント・ネットワークI/O技術。 ACOSは、プロセッサリソースを特定の限られたタスクに非効率的に割り当てる他社プラットフォームとは異なり、トラフィックを均等に分配し、共有メモリをすべてのコアで利用できるようにすることで、すべてのプロセッサコアの有用性を最大限に引き出します。 また、フレキシブル・トラフィック・アクセラレーターは、各パケットに対してハードウェアベースのセキュリティチェックを行い、システムのパフォーマンスに影響を与える前に疑わしいトラフィックを破棄することができます。
これらの機能は、お客様のハイパースケールおよびクラウドベースのデータセンターにおいて、優れた価格とパフォーマンスを実現する最も効率的なアプリケーション・ネットワーキング・デザインを提供し、製品を直接比較した場合、2～5倍のWebトランザクションを実現することができます。
ソース http://a10networks.com/about/technology_platform_acos.php
シルバーピーク - バーチャル・アクセラレーション・オープン・アーキテクチャー（VXOA
Virtual Acceleration Open Architecture（VXOA）は、データ・アクセラレーションを成功に導く鍵です。 VXOAは、シルバーピークのソリューションを任意のプラットフォームに展開し、最大の効率性と費用対効果を実現します。 業界をリードする拡張性を備えたVXOAは、支店、データセンター、クラウド展開など、データ・アクセラレーションを必要とするあらゆる場所に最適です。 VXOAは、企業規模のWAN最適化のためのVXソフトウェアまたはNXハードウェア・アプライアンスとして、あるいはオフサイト・レプリケーションの高速化のためのVRXソフトウェアとしてご利用いただけます。 また、仮想化管理ツールとの統合を容易にするAgilityプラグインも用意されています。
主な特徴
- WAN重複排除のためのNetwork Memory技術により、帯域幅を最大化。
- パケットロスや輻輳を回避するネットワークインテグリティ技術
- 混在するトラフィック環境をサポートする高度なQoSおよびトラフィックシェーピング機能
- 高度なプロトコルアクセラレーション技術によるレイテンシー（距離）の克服
- IPSecおよびAES暗号化によるデータの保護、SSL暗号化トラフィックの完全サポート、Silver Peakデバイスへの安全なアクセス
- WANの設定、監視、管理を一元的に行うGlobal Management System。
